Anniversary.
部屋のチャイムが鳴り響いた。


こんな時間に誰だろう……。 もう8時も過ぎたって言うのに、先生かな?



「来たな……」


優ちゃんが立ち上がった。


来たって…… 何が?

立ち上がった優ちゃんがドアに向かって歩いていった。



「何かあるの」


「それは、これからのお楽しみ」


「???」


お楽しみか……。 リカちゃんは何か知っているんだな。

優ちゃんも知っているみたいだし……。


あたしだけ知らないなんてズルいっっ!



「入って、入ってー」


何、楽しそうな声を出しているの!


「おっ、まおちゃん。 今日は起きているんだ」


「こんな時間に寝るようならヤベーだろ?」


ヤバい、ヤバくない……。 そんな事を話さなくていいからっ!


っていうか、あたしだってまだお風呂に入っていないんだから、寝ないよ。


「いっくんに…… 陽太くん。 二人とも、何しているの」




< 47 / 135 >

この作品をシェア

pagetop