Anniversary.
「まおの頑張りは、俺らがちゃんと知ってっから」


「うん…… ありがとう」


そっか……。そうだよね。


いっくんたちは、いつもあたしを見ていてくれる。

不安な時は、必ず付いていてくれる。
相談だって乗ってくれる。


「ありがとう……」


ちょこんっと、いっくんの肩に頭を寄せた。


こうやってあたしが近付いても、いっくんは怒らない。

だから、かな? あたしがいっくんに安心しているのは。


いっくんが怒るとマジで怖い。



「いっくん……」


「なんだよっ」


「陽太くん、寝ていてよかったね」


こんなことしている所。 陽太くんに見られたくないよ。


優ちゃんと陽太くんは“カレカノ”だから、いくらベタベタくっついていようが違和感は無いけど。 ……… あたしたちは。


「付き合ってねーからな」


そうだ。 カレカノじゃ無いからこんな事していたら、おかしいんだよ!






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