Anniversary.
そして…… あたしがハジメが好きって事も。


「今、1年生の彼女がいるよ」


「そっか……」


小柄で大人しそうな可愛い彼女だったな。


彼女がいるって分かっていても、どうしてもハジメを諦められないあたしって……。

――― バカ?


ハジメとは、家が近くてよく遊んでもらったから、あたしが恋に落ちるまで時間はかからなかった。



「リカが納得するまで好きでいればいいんだよ」


「そうだね、ありがとう」


優はいつも、あたしの欲しい言葉をくれる。

この言葉に何度助けて貰ったのかな?


あたしがいつか…… ハジメを諦めるような時ってある?

――― 忘れる時ってある?



もしかして、この先もずっと……。

ハジメに恋していそう。






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