Anniversary.
ハジメとは行き帰りが一緒になる程度だったから、ご飯とかは一緒に食べたことが無い。


学校の食堂でほとんどを済ますハジメと違って。 あたしは毎日お弁当でもあったから。



「なんか嬉しいなー」


顔の筋肉が自然と緩む。


「そんなに“制服デート”が嬉しいわけ?」


ハジメにはわからない? あたしは、ハジメとご飯を食べられるだけて、幸せなの。


制服デートだって、嬉しいけど……。


「ハジメと一緒にいれるだけで嬉しいのっっ!」


ハジメの隣を歩けることが、あたしの1番の幸せ。


これから先。 あたしたちに何があるか分からないけど……。

今、ハジメと一緒にいられるこの。


――― “愛しい時間”


この時間を、あなた――― ハジメと共有したい。


誰よりも…… ハジメは、あたしの“愛しい人”だから……。






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