Anniversary.

片付けは、二人で。

今日の練習も終わった。

なんか、最近練習が多すぎだよ。 春の大会が近い…… ってのもあるけど。



「つっかれたー」


「お疲れさん」


大きな手が、頭に乗った。


部員たちが体育館にモップを掛けて、ボールの片付け。

あたしはその間に、今日使ったコップとかを片付けるのが普通だけど。


「桐谷、体育館の片付けは?」


「んー、別に他のヤツがやっているだろ」


うっわー、キャプテンらしからぬ発言だ!

こんな所で油を売らないで早く戻らなきゃいけないでしょ?


あたしは一人で片付けだって出来るんだから。



「今日、なんかボーッとしていたろ? だから、一応お前の見張り」


見張りねー。
そんなのは、いらないんだけど。


最近の疲れが溜まっているせいだ。



「大丈夫だよ」


「いーや、愛川は大丈夫じゃないね。 顔にそう書いてある」





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