今でもあなたを愛してる
「マネージャー…?」
「あぁ!選手としては野球に関われなくても、マネージャーならお前に向いてそうだし俺らも助かるしさ!!」
「……。」
マネージャー―――
美咲は考えたこともなかった。
選手としてしか野球をしていなかった美咲は“影から支える”という立場に立ったことが無い。
(私なんかにそんなこと…)
「ごめん…考える時間が欲しい…。」
「いいぜ。いきなり言われたって困るよな…。答え急がないからゆっくり考えろよ!!」
そう言って彼は部活に行った。
――――――――――――――
俺は美咲と別れ部活へ向かった。
「…///」
さっきから心臓がうるさい。
走ったわけでもないのに何でこんなに…
「俺…あいつのこと…まさかな!ただの友達!さぁ!部活行こ!!!」
俺は走った。
気付きそうになったこの気持ちをごまかすかのように…。
ただ…グラウンドに向かって走りつづけた。