今でもあなたを愛してる
「いや~美咲があんなに歌上手いとは思わなかったなぁ~。」
彼女の名前は小林茜(コバヤシアカネ)。
美咲の高校で1番はじめにできた友達だ。
「茜…私そんなに下手そうな顔してるんだww」
「違うよww勉強もできてスポーツもできるしスタイル、ルックス共によし!!おまけに歌上手いってあんたに欠点は無いんかい!!」
「いやいや欠点だらけだよ。」
苦笑いしながら答える美咲に
「知らないの?あんたのファンクラブあるんだよ??」
「……えっ!?」
初耳だった。
まさか自分のファンクラブがあったなんて…。
「自覚が無いって恐ろしいwwあんたの下駄箱に色々入ってるでしょ?手紙とかプレゼントとか。」
「あっ…うん。」
「あれ全部かわからないけどファンクラブの子からよ?」
「そうだったの!?」
「なんだと思ってたのよww」
「…悪戯…。」
「あるわけないでしょww」
毎日ではなかったがかなりの頻度で手紙やらプレゼントやら手作りのお菓子が下駄箱に入っていたのだ。
プレゼントやお菓子はありがたく貰っていたが、手紙は悪戯かと思いスルーしていた。
「あんた…その人気活かせる部活入らない?」
「え?」
「明日の放課後時間ある?」
「バス時間までなら…。」
「何時?」
「6時30分までに学校出れば間に合うけど…。」
「十分!!じゃぁ明日ね!忘れないでよ!!!」
「あっ…ちょっと!!!」
そう言って茜は去って行った。
「なんなのよぉ…。」