今でもあなたを愛してる

さぁ…前へ進もう



「軽音部って文化系だろ?スポーツ系と文化系の掛け持ちはOKなんだぜ!!」

「うそ…。」

「本当だよww初日に先生が言ってたろ!!…さては美咲聞いてなかったろww」

そう。
もともと部活に入る気がなかった美咲は掛け持ちできることを聞き流していたのだ。

「な…なんだぁ~…。」

「美咲!?」

体中の力が抜けた美咲はその場に座り込んでしまった。

「だ…大丈夫か?」

アタフタしながらも心配してくれる菅谷くんに「大丈夫」とこたえた。

「掛け持ちできるなら…野球部のマネージャーになってくれるか?」

「…本当に私なんかが入部していいの?」

「当たり前だろ!入ってくれるとすげぇ助かる!!」

「そっか…





 なら…見学だけでもしてみる。」


「わかった!なら早速行こうぜ!!」

「あっ…ごめん…。もう帰らなきゃ…。」
「あぁ~そっか…美咲はバスで通ってるんだっけ…。なら明日の放課後一緒に行こうぜ!」

「うん!!!」



野球部と軽音部への入部を決意しようとしている美咲。

後にこの決断が美咲の人生を大きく変えることも知らずに―――


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