今でもあなたを愛してる
「はぁ?怒る?何で???」
「何でって…」
“あそこ”に私みたいな奴が立っていたのを見て、怒られるかと思っていた美咲はただ混乱していた。
「あんな良い球見て興奮しない奴なんていねぇよ!!」
また満面の笑み…
なぜだ…なぜ彼はこんなにも…
「……っ」
「なっ!美咲!?どうした!!?」
こんなにも優しいんだろう…。
――――――――――
「落ち着いたか?」
「うん。ごめんね…。」
「べつに謝ることじゃねぇよ。気にするな!!俺こそごめんな?」
「菅谷くんは悪くないよ!!」
「でも…泣くほどふれて欲しくなかったんだろ?」
「……それもあるけど…。」
さっきの涙は…
「……菅谷くんが…。」
「ん?」
優しく聞いてくれる彼にまた涙が出そうになった…。
「…優しいから…ホッとしただけなの…ごめんね。」
照れ笑いしながらそう答えた美咲に
「っ!////」
彼は頬を赤く染めそっぽを向いてしまった。
「なっ…なら良いんだ!///」
「…菅谷くん…。」
「なっ…なんだ?///」
「聞いてくれる…?私が野球にふれて欲しくない理由を…。」
「……あぁ。」