今でもあなたを愛してる
打ち明けと新たな気持ち
美咲は全てを打ち明けた。
自分が野球をやっていたこと。
当時ピッチャーをしていたこと。
チームメイトに夢を崩され、暴行をうけていたこと。
今でも野球を好きなこと…。
彼は目を反らさず、嫌な顔一つせず聞いてくれた。
それだけでもすごく嬉しかった…。
――――――――――――
「そうだったのか…。」
「うん…。ごめんね…こんな暗い話して…。」
「気にすんな!」
「でも…。」
「美咲は何も悪い事してねぇよ。悪いのは努力もしねぇで美咲に八つ当たりする奴らじゃねぇか!!」
「そんなこと――」
「あるよ。美咲は悪くない…。自分を責めるな。」
「…っ……。」
「泣~く~な~よ~。」
そう言って笑いながら頭を撫でてくれる。
「ごめ―――」
「違うだろ?」
「…ありがとう。」
「おうよ!!!」
――――――――――
「なぁ…美咲。」
「ん?」
「……野球部のマネージャーやらねぇか?」
「………え?」