キスより先はお断り!
* 秘密の場所
熱い首筋に、ぬるりと舌が這う。
逃げる腰を引きよせた広い手に抵抗できずにいた。
「ん……ァ…ん」
「美波、少し黙って…」
思わず零れた吐息に、開いた唇から彼の長い指が口に侵入してきた。
触れるたびに反応してしまう身体に、思わず舌を噛んでしまわないよう、震えるように口を結んで堪えた。
静かな教室に、衣擦れと交わる息遣いが響く。
うっすら開けた瞼の向こうで、彼の乱れた襟もとから微かに漂う名前も知らない香水。
甘く鼻をくすぐるそれは、まだまだ未熟なあたしが酔うには十分だった。
目眩すら起こしそうな意識の中、するりと伸びたたくましい腕は、背中から腰、そして太ももへと移る。
そして制服のスカートの裾がめくれあがる感触。
一気に血の気が引くのを感じて、思い切り分厚い肩を押し返した。
「ちょ、ちょっと待って……!」
「なんだよ」
「な、ナニって…ここ、教室だよ!?」
扉のすぐ隣の壁を背に、あたしは思い切り厚い胸板を押しのける。
小さな窓がついているドアからは死角にはなるものの、こんなところで、“ソンナコト”できるわけがない!
けれどあたしの必死な訴えを、目の前のオトコは小首をかしげる。
「……誰もいないけど?」
「そ、そうじゃなくって……!」
あたしだって熱くさせたカラダをなんとか理性で堪えているのに。
「じゃあ問題ねぇじゃん」
「大アリよ!」
さらりと爆弾発言だ。
逃げる腰を引きよせた広い手に抵抗できずにいた。
「ん……ァ…ん」
「美波、少し黙って…」
思わず零れた吐息に、開いた唇から彼の長い指が口に侵入してきた。
触れるたびに反応してしまう身体に、思わず舌を噛んでしまわないよう、震えるように口を結んで堪えた。
静かな教室に、衣擦れと交わる息遣いが響く。
うっすら開けた瞼の向こうで、彼の乱れた襟もとから微かに漂う名前も知らない香水。
甘く鼻をくすぐるそれは、まだまだ未熟なあたしが酔うには十分だった。
目眩すら起こしそうな意識の中、するりと伸びたたくましい腕は、背中から腰、そして太ももへと移る。
そして制服のスカートの裾がめくれあがる感触。
一気に血の気が引くのを感じて、思い切り分厚い肩を押し返した。
「ちょ、ちょっと待って……!」
「なんだよ」
「な、ナニって…ここ、教室だよ!?」
扉のすぐ隣の壁を背に、あたしは思い切り厚い胸板を押しのける。
小さな窓がついているドアからは死角にはなるものの、こんなところで、“ソンナコト”できるわけがない!
けれどあたしの必死な訴えを、目の前のオトコは小首をかしげる。
「……誰もいないけど?」
「そ、そうじゃなくって……!」
あたしだって熱くさせたカラダをなんとか理性で堪えているのに。
「じゃあ問題ねぇじゃん」
「大アリよ!」
さらりと爆弾発言だ。
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