~your Love story~
階段を上がり、行き止まりとなっている場所にたどり着いた。
屋上へと続くドアを開けると、肌寒い風が私を包み込む。
足を前に進めて、空を見上げる。
冷たくて、すっごく気持ちいぃ。
手を広げて大きく深呼吸をする。
これも1つの勉強の一貫!
気分転換の……なんだ。
保健体育とか?
まあ、いいや。
「……っ 」
ふと視線の横にある、四角い壁のような物の奥から、微かな声が聞こえてきた。
な、なんだろ。
荒々しい息づかいで、何だか苦しそう。
私は足音を立てないように、そっとそっちへ歩み寄った。
《8へ》