~your Love story~

下の階へ降りて、一番端にある保健室へ向かう。


「あら、菅谷さん。今日はどうしたの? 」

「ちょっと、保健の授業をしに 」


テヘッと笑う私を笑顔で迎えてくれる養護の松島先生。

たまにここへ来ては、話し相手になってくれる優しくてお茶目な27歳。


「いってぇ、跡残るかな 」


「残ったって問題ないでしょ。嫌だったら喧嘩やめる事ね 」


奥では怪我をした男子生徒が椅子に座ってオキシドールを塗っていた。

金髪にピアスをした、いかにも不良って感じの人。


スリッパの色が紺だから、3年生かな。




《17へ》

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