~your Love story~

長めのサラサラした黒髪。

長いまつ毛にパッチリした瞳。

小さな鼻と可愛らしい唇。

近くで見ると、ほんとにアイドル要素満点。

みんなが騒ぐ理由も分かるかも。


「そっちこそ、なんでこんな所にいるの? 」


「それは―― 」


「「「浅香くんどこぉ~? 」」」


女の子たちの声が聞こえて来て、ガチャと扉が開く音がした。


「マジかよ…… 」


えっ?!///

急に腕を引っ張られて、さらに奥の壁裏へと連れて行かれる。

な、何で私まで?///


私が壁側に背を向けて、浅香くんに覆い被さられてる状態で身を潜める。

き、きゃあぁぁぁぁ///


近すぎて、心臓がバクバクしてる。

声が遠退いていって、再び扉を閉める音が聞こえた。


「もう勘弁だよ。じゃあな、麻里也! 」


キラキラした爽やかな笑顔を見せると、彼は去って行った。

早速呼び捨て?///

でも、雲の上の存在だと思っていた浅香くんと話せて、ちょっとだけ嬉しかった。




《11へ》

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