~your Love story~
「きっと、気付いたらその人の事を見てて、もっと知りたい。一緒にいたい。そう思ったら、好きになってるんじゃないかな 」
おばさんは、懐かしそうに答えてくれた。
「麻里ちゃんのお母さんも、そう聞いてきた事があったわ 」
お母さんが……
学生時代、“好き”っていう意味が分からなくなって、1つ上だったおばさんに相談した事があるらしい。
自分を想ってくれる人が2人いて、どっちも大切だった。
一緒にいて楽しかったし、自然体でいられた。
でもお母さんは、お父さんを選んだ。
それはどうして?
そこまでは教えてくれなかった。
湯槽に浸かりながら、ちゃぷちゃぷと水面を揺らす。
私は、2人の事をどう見てるんだろう。
2人は、私の事をどう見てるんだろう。
考えれば考えるほど、恋って難しいなって思った。
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