~your Love story~
――あの子、沙木倉くんの彼女かな?密かに憧れてたのに。
――怖いじゃん。絶対危ないって。
周りの視線を気にしながら、私は早足で学校を後にした。
バイクで学校に来るなんて、やめてよ。
でも、沙木倉くんらしいか……。
そんな事を考えていたら、突然目の前が真っ暗になった。
「えっ、ちょっと誰?! 」
覆われた手を掴んで振り返ると、そこには爽やかに笑う浅香くんが立っていた。
「1人で帰ってるの?よかったら一緒に帰らない? 」
何を考えているのか分からないけど、こんな所で私といて大丈夫なのかな。
その場の成り行きで、私は浅香くんと一緒に下校する事になった。
《22へ》