~your Love story~
すごくいい人だし、一緒にいて楽しい。
両方とも好きだけど……
真剣に私を見つめる2人。
「どっちか選ぶなんて……どうしたらいいか分かんないけど…… 」
蚊のなくような声で言うと、一歩足を踏み出して、浅香くんの腕を掴んだ。
「浅香くんの事、もっと知りたい。もっと一緒にいたい 」
みんなの前で、ギュッと私を抱き締める。
今は、人の目なんて気にならなかった。
ただ胸がいっぱいで、何も言葉にならなかった。
私は黙ったまま、浅香くんの腕の中に抱かれていた。
《62へ》