~your Love story~

「これなんかいいんじゃない? 」


「わぁ、可愛いね 」


私はポケットの携帯を気にしながら浅香くんの話に耳を傾けた。

ズラリと綺麗に並べられたアクセサリーを見て、テンションが上がる。


BBBBB

ずっと鳴っている携帯が気になって仕方ない。


“沙木倉奏祐”


沙木倉くん?


「ちょっと、ごめんねっ 」


私は少し離れて電話を取った。


「もしもし? 」


でも、電話の相手は知らない女の人だった。


――――…


――え――…


今、何て言った……?


私は携帯を切ると、浅香くんに「ごめん」とだけ言い残し、急いでその場を後にした。




《45へ》

< 53 / 65 >

この作品をシェア

pagetop