ティアラ2
「とんでもない悪女だわ! フレッシューバーガーのセット、サラダのほうで! ドリンクはカフェラテのM!」
バンッとカウンターを叩いて、早口で注文。
次の日の午後、大学を後にしたあたしは、直子のバイト先を訪れている。
「……かしこまりました」
向かいに立つ直子は、表情をひとつも変えないで、レジのボタンをポチポチ押した。
「聞いてる?」
「聞いてるわよ。フレッシュバーガーのサラダセットで、ドリンクはカフェラテ……Mサイズでしょ?」
入店してから2~3分、長々と昨日の出来事を話したのに、直子は素っ気ない。
てか、あたしが聞いてほしいのは注文じゃなくて……。
「どう思う? 笹野京香」
あの女のことなのに。
バンッとカウンターを叩いて、早口で注文。
次の日の午後、大学を後にしたあたしは、直子のバイト先を訪れている。
「……かしこまりました」
向かいに立つ直子は、表情をひとつも変えないで、レジのボタンをポチポチ押した。
「聞いてる?」
「聞いてるわよ。フレッシュバーガーのサラダセットで、ドリンクはカフェラテ……Mサイズでしょ?」
入店してから2~3分、長々と昨日の出来事を話したのに、直子は素っ気ない。
てか、あたしが聞いてほしいのは注文じゃなくて……。
「どう思う? 笹野京香」
あの女のことなのに。