ティアラ2
「別に勝ち負けとかじゃないし。そういうのはふたりの問題だから、他と競わなくてもいいでしょ」
……大人びた言葉に聞こえるのは、彼女がパーマをかけたせいだろうか?
いや、違うと思う。あたしは最近、直子を年上に感じることがよくある。
これも、済ませた余裕から?
「なんかムカつく」
アップルティなんて頼まずに、同じストレートを飲めばよかった。……注文したものまで子供っぽく見えてしまうなんて。
スネるあたしに呆れたのか、直子はテーブルにひじをつき、開いていた雑誌に目を向けた。
「あたしたちはいま離れてるから。会えるときは……少しでもお互いを感じていたいねって気持ちから、そういう空気になったの」
……大人びた言葉に聞こえるのは、彼女がパーマをかけたせいだろうか?
いや、違うと思う。あたしは最近、直子を年上に感じることがよくある。
これも、済ませた余裕から?
「なんかムカつく」
アップルティなんて頼まずに、同じストレートを飲めばよかった。……注文したものまで子供っぽく見えてしまうなんて。
スネるあたしに呆れたのか、直子はテーブルにひじをつき、開いていた雑誌に目を向けた。
「あたしたちはいま離れてるから。会えるときは……少しでもお互いを感じていたいねって気持ちから、そういう空気になったの」