ティアラ2
身を乗り出してもう一度、訊ねてみた。すると、彼女は「19」と書かれた番号札を出して「出来上がりましたらお持ちいたしますので」と返してくる。
「はいはい。仕事中に失礼しました! すみませんでした!」
札を受け取り、窓際の席へと退散。迷惑がられることくらいわかっていたけれど、どうしても聞いてほしかったんだよ……。
だって、イライラするんだもん。
「店長が見てるところでやめてよね」
数分後、バスケットに入ったバーガーとサラダが目の前に置かれた。
先に届いたドリンクを飲むあたしは、そばにきたエプロン姿の直子に振り向く。
店内は意外と静か。お客さんは私を入れて、3名しかいない。
直子は調理場の様子を伺いながら、店長さんの目を盗み、あたしの相手をしてくれるようだ。
「はいはい。仕事中に失礼しました! すみませんでした!」
札を受け取り、窓際の席へと退散。迷惑がられることくらいわかっていたけれど、どうしても聞いてほしかったんだよ……。
だって、イライラするんだもん。
「店長が見てるところでやめてよね」
数分後、バスケットに入ったバーガーとサラダが目の前に置かれた。
先に届いたドリンクを飲むあたしは、そばにきたエプロン姿の直子に振り向く。
店内は意外と静か。お客さんは私を入れて、3名しかいない。
直子は調理場の様子を伺いながら、店長さんの目を盗み、あたしの相手をしてくれるようだ。