ティアラ2
わからず屋な眼鏡
「俺とアッキーは京香と同じ休憩時間だったけど。そんとき、アルバムはそこに置いてたから、誰もさわらなかったよな?」
小さな棚の上を指差して、篤紀の確認をとる竹下くん。篤紀は「あぁ」とうなずいて、泣いている彼女を心配そうに見つめる。
「俺は今日、4時間労働だから休憩なんてなかったよ」
沢木くんもそう言って、はぁっと深いため息をついた。そして、彼はなにも言わずに、またあたしを見る。
「……あたしが休憩に入ったときは、そこにありましたけど」
冗談じゃないわよ。なんでそんな目で見られなきゃなんないわけ?
急いで自分も同じように、知っていることを話した。けれど、すぐに問いかけられる。
「美和ちゃんって、俺たちの前に休憩……だったんだよね?」
普段はニコニコしている竹下くんの、真面目な顔。「はい」と答えると、彼はあたしから目をそらし、こう言った。
「なんで、アルバムの位置が変わってるんだろ。……俺たちの後に誰もこの部屋に入ってはいないはずだし」
あたしの休憩が終わってから3人が控え室にくるまでの時間があやしい、と言いたげな口調。
いや、きっと彼もあたしを疑ってる。
小さな棚の上を指差して、篤紀の確認をとる竹下くん。篤紀は「あぁ」とうなずいて、泣いている彼女を心配そうに見つめる。
「俺は今日、4時間労働だから休憩なんてなかったよ」
沢木くんもそう言って、はぁっと深いため息をついた。そして、彼はなにも言わずに、またあたしを見る。
「……あたしが休憩に入ったときは、そこにありましたけど」
冗談じゃないわよ。なんでそんな目で見られなきゃなんないわけ?
急いで自分も同じように、知っていることを話した。けれど、すぐに問いかけられる。
「美和ちゃんって、俺たちの前に休憩……だったんだよね?」
普段はニコニコしている竹下くんの、真面目な顔。「はい」と答えると、彼はあたしから目をそらし、こう言った。
「なんで、アルバムの位置が変わってるんだろ。……俺たちの後に誰もこの部屋に入ってはいないはずだし」
あたしの休憩が終わってから3人が控え室にくるまでの時間があやしい、と言いたげな口調。
いや、きっと彼もあたしを疑ってる。