ティアラ2
「……」

呆れてものも言えない。

へ~、そうですか。

あ、そ。はいはい。


「京香、元気出して」

「平気だって、俺たちがついてるし」

目の前では、プリンセスが護衛たちに守られていて。片や、あたしはいつの間にかプリンセスを苦しめる魔女にされている。

ふざけんじゃないわよ。

なんで、このあたしがそんな低レベルな嫌がらせをしなきゃなんないのよ。

勝手に決めつけて疑うなっつーの。

そりゃさ、たまーに「小悪魔みたい」って言われたりするけど。

一応、清純キャラで売ってるの。清楚なキャラなのよ、あたしは!

だ、か、ら……。

「あたしじゃないですよ」

きちんと言っておきたい。
< 151 / 527 >

この作品をシェア

pagetop