ティアラ2
ここで黙ってたら、本当に犯人にされてしまう。やってもないことで責められたりはしたくないもの。
くそう……。
「あたしじゃないですから!」
こいつら、振り返りもしない。
何度言っても、護衛どもはしくしく泣くプリンセスを見つめたまま。耳すら傾けない。
「あたしじゃ……」
「ごめんね、みんな」
振り向くまで続けようとするあたしの声を、小さな鼻声がさえぎった。
「もう大丈夫。ごめんね、こんなことで泣いちゃって……」
まだうつむいたままの彼女。目にうっすら浮かべた涙を指でふきながら、明るい口調でそう話し始める。
くそう……。
「あたしじゃないですから!」
こいつら、振り返りもしない。
何度言っても、護衛どもはしくしく泣くプリンセスを見つめたまま。耳すら傾けない。
「あたしじゃ……」
「ごめんね、みんな」
振り向くまで続けようとするあたしの声を、小さな鼻声がさえぎった。
「もう大丈夫。ごめんね、こんなことで泣いちゃって……」
まだうつむいたままの彼女。目にうっすら浮かべた涙を指でふきながら、明るい口調でそう話し始める。