ティアラ2
「みんなが疑っても、あたしは百瀬さんを信じる。……信じたいの」

なぜか、あたしをかばいだす彼女。

「京香……」

けなげだ、とでも言うかのようにつぶやく竹下くん。

沢木くんは下唇を噛んで、仕方ないというような表情で、こくりと頷いた。

……って、え? なんでこの女、みんなからあたしを守るような態勢なの?

両腕を横に広げた彼女に、唖然とした。

「あの、あたし……」

「信じてる!」

また、声を被せられた。

「あたし、百瀬さんを信じてるから!」

……天使のような笑顔。

「ね、みんなも信じて!」

彼らにも同じように微笑みかける、彼女。
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