ティアラ2
「なによ、その顔」

眉間にしわを寄せ、鋭い目を向けてくる。

「まさか、篤紀まであたしを疑ってんの?」

聞いてるのに、返事もしない。

イラッとしたあたしは、そばへいき、あごをつき出して睨み返す。

けれど、篤紀はまだ黙ったまま。

「……しじゃないってば」

やってない。

「あたしじゃないよ」

本当にやってないもん。

「……なによ」

なんで黙ってるの?

なんで何も言ってくれないの?

「あたしやってない!」

写真なんて触ってもいない。見たかったけど、それすらも我慢してたんだよ?

「本当にやってな……」

「わかったよ」

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