ティアラ２
くくく、としつこく笑い続ける彼女。呆れたあたしは「それでも親友？」とつぶやいて、大きなため息をついた。

「親友だから思うんじゃない。あんたの性格を知ってるからだよ」

そう言って直子は、この前、あたしがワラ人形を作っていた話を持ち出してくる。

「もうそのことはいいじゃない！　直子は、まぁ……昔から知ってるから。でも篤紀は彼氏なん……」

「その彼氏の深町に、今まで散々、嫌がらせしてきたもんね～」

声をさえぎり、今度はあたしたちが付き合うまでの話を思い出す彼女。

痛いところをつかれ、あたしはぶうっと頬を膨らませた。

「だけど、彼女を疑うってひどくない？」

確かに、篤紀や直子の言う通り、あたしは少々、素行が悪いのかもしれない。

でも、あたしは彼女なんだよ？　普通ならあの場で、いちばんの味方になるべき人じゃない。
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