ティアラ2
聞くだけ聞いて、自分は答えない。
「そこのTAMAKIでバイトしてるの」なんて言ったら、明日から通いだすに決まってる。この近所に住んでる人なら、なおさら。
「……」
って、もう辞めるんだっけ。
「送ってあげるから、ついておいで」
さっきの喧嘩を思い出して、ぼんやりしていたとき、そばにいた透吾がスタスタ歩き出した。
「結構です」
ハッと我にかえり、素っ気なく返事をする。……駅はもう目と鼻の先だし、こんなやつに送ってもらいたくなんかない。
つんとした態度で、透吾を追い越す。
相手にしないで、さっさと帰るつもりだった。けれど……。
「そこのTAMAKIでバイトしてるの」なんて言ったら、明日から通いだすに決まってる。この近所に住んでる人なら、なおさら。
「……」
って、もう辞めるんだっけ。
「送ってあげるから、ついておいで」
さっきの喧嘩を思い出して、ぼんやりしていたとき、そばにいた透吾がスタスタ歩き出した。
「結構です」
ハッと我にかえり、素っ気なく返事をする。……駅はもう目と鼻の先だし、こんなやつに送ってもらいたくなんかない。
つんとした態度で、透吾を追い越す。
相手にしないで、さっさと帰るつもりだった。けれど……。