ティアラ2
ふうっと大きく息をつき、ワンピースを脱ごうとする。そのとき、突然……ガチャッとドアが開いた。
入ってきたのは、この家の長男「真」。4つ上のバカ兄貴。
「……」
何も言わず、当たり前のように侵入してきた彼は、手にした数枚のCDを部屋の棚にしまっていく。
「ちょっと」
黙って出ていこうとするから、引きとめた。
「なんでノックもなしに、勝手に入ってくんのよ? てか、ひとの物を黙って持ち出さないでよね」
ほんとこいつは……。
いい歳して、まだ高校のジャージで家のなかをうろうろしてるし。いつ見ても、ぼっさぼさの格好なんだから。
入ってきたのは、この家の長男「真」。4つ上のバカ兄貴。
「……」
何も言わず、当たり前のように侵入してきた彼は、手にした数枚のCDを部屋の棚にしまっていく。
「ちょっと」
黙って出ていこうとするから、引きとめた。
「なんでノックもなしに、勝手に入ってくんのよ? てか、ひとの物を黙って持ち出さないでよね」
ほんとこいつは……。
いい歳して、まだ高校のジャージで家のなかをうろうろしてるし。いつ見ても、ぼっさぼさの格好なんだから。