ティアラ2
それは、あたしと直子にはなかったことだった。
あたしたちはずっとふたり。間に太一が入ったこともあったけれど……太一は男だし、あたしたちの「ふたり」という形は崩れなかった。
「いまはもう、あきおとも仲がいいんですけど。最初の頃は……弥生をひとり占めしたくて。っておかしいですよね? 女同士でヤキモチとか」
美緒ちゃんは、彼女なのにヤキモチをやくあたしと、親友なのにやいた自分を重ねたのだろう。
あたしはううんと首を横に振る。
「……ありがとう」
なんかスッキリした。
直子やあきおちゃんの言葉は確かだし、そうだねって納得もできるけど、素直にうなずけない自分がいたの。
わかるよ、って言われただけでイライラが消えていく。
あたし、誰かに共感してもらいたかったのかな?
あたしたちはずっとふたり。間に太一が入ったこともあったけれど……太一は男だし、あたしたちの「ふたり」という形は崩れなかった。
「いまはもう、あきおとも仲がいいんですけど。最初の頃は……弥生をひとり占めしたくて。っておかしいですよね? 女同士でヤキモチとか」
美緒ちゃんは、彼女なのにヤキモチをやくあたしと、親友なのにやいた自分を重ねたのだろう。
あたしはううんと首を横に振る。
「……ありがとう」
なんかスッキリした。
直子やあきおちゃんの言葉は確かだし、そうだねって納得もできるけど、素直にうなずけない自分がいたの。
わかるよ、って言われただけでイライラが消えていく。
あたし、誰かに共感してもらいたかったのかな?