ティアラ2
いきなりすぎて、あたしの頭は完全に混乱していた。
だって、こういうのは一般のあたしにはあり得ないことだから。けれど、透吾はこう言ったの。
「無名がいいんだよ、無名が。写真の価値を勝手にあげたりしねぇから」
にんまりと口もとを緩ませて、笑う。意地悪なその表情に、ムッとした。
「性格悪い……」
「だろ? 俺たち気が合うんじゃね?」
また、そんな言い方……。
「あんたねぇ、あたしの何を知ってんのよ?」
いつもいつも、何もかもわかったふりして……何も知らないくせに。
「無名」と言われたことにイラッとしていた。これでもあたし、聖葉の3冠なんだから。
ふんっと顔を背けたら、あごをクイッとつかまれた。
だって、こういうのは一般のあたしにはあり得ないことだから。けれど、透吾はこう言ったの。
「無名がいいんだよ、無名が。写真の価値を勝手にあげたりしねぇから」
にんまりと口もとを緩ませて、笑う。意地悪なその表情に、ムッとした。
「性格悪い……」
「だろ? 俺たち気が合うんじゃね?」
また、そんな言い方……。
「あんたねぇ、あたしの何を知ってんのよ?」
いつもいつも、何もかもわかったふりして……何も知らないくせに。
「無名」と言われたことにイラッとしていた。これでもあたし、聖葉の3冠なんだから。
ふんっと顔を背けたら、あごをクイッとつかまれた。