ティアラ2
「その目だよ。口ほどにものを言う、ってやつ」
至近距離にある透吾の顔。憎たらしい言葉を並べられ、あたしの目つきはきつくなる。
「いいねぇ、その表情。カメラ置いてきたの失敗だったな」
挑発するような口ぶり。
ククク、と笑う顔がほんとムカつく。
だけど、なぜか心はわくわくしている。
……あの海をこんなふうに撮る男。
どんなふうに撮ってくれるのか、と気になるあたしが……いる。
「後悔するわよ、あたしを選んだこと」
立ってみたいと思った、カメラの前に。
透吾はにやりと笑う。
そして、見下すような表情で囁いた。
「その鼻、へし折ってやるよ」
至近距離にある透吾の顔。憎たらしい言葉を並べられ、あたしの目つきはきつくなる。
「いいねぇ、その表情。カメラ置いてきたの失敗だったな」
挑発するような口ぶり。
ククク、と笑う顔がほんとムカつく。
だけど、なぜか心はわくわくしている。
……あの海をこんなふうに撮る男。
どんなふうに撮ってくれるのか、と気になるあたしが……いる。
「後悔するわよ、あたしを選んだこと」
立ってみたいと思った、カメラの前に。
透吾はにやりと笑う。
そして、見下すような表情で囁いた。
「その鼻、へし折ってやるよ」