ティアラ2
林田エリカかな、と考えていたとき視野が急に暗くなった。
「何?」
「ああ、ここ裏口。正面から入るのは危ねぇと思うから」
デパートにある地下の駐車場みたいに、いきなりトンネルのような道に入るものだから、キョロキョロしてしまった。
「うろうろして変に見つかったら、余計にややこしくなる」
そう言って、道に沿うようにハンドルを回す彼。
下へ下へと向かう車。広々とした空間には高そうな車がずらりと並んでいて……。
透吾は「1103」というプレートがあるスペースに、慣れた手つきで車をとめていく。その番号を見て、あたしはやっと、ここが彼の自宅のマンションだということに気づいた。
「何?」
「ああ、ここ裏口。正面から入るのは危ねぇと思うから」
デパートにある地下の駐車場みたいに、いきなりトンネルのような道に入るものだから、キョロキョロしてしまった。
「うろうろして変に見つかったら、余計にややこしくなる」
そう言って、道に沿うようにハンドルを回す彼。
下へ下へと向かう車。広々とした空間には高そうな車がずらりと並んでいて……。
透吾は「1103」というプレートがあるスペースに、慣れた手つきで車をとめていく。その番号を見て、あたしはやっと、ここが彼の自宅のマンションだということに気づいた。