ティアラ2
高校2年のとき、あたしたちは再会した。
後輩たちにある男への仕返しを頼まれた、あたし。断るつもりだったのに、その男が篤紀だとわかって、あたしの考えは一瞬で変わった。
「勝ち逃げしたままのアイツに、やっと復讐できる」
そう思うとワクワクして、居場所がわかってすごく嬉しかったんだ。
けれど、4年ぶりに見た彼は……。
「何かお探しですか?」
背が高くて、爽やかに笑うお兄さん。かっこよくなっていて、少しだけドキドキした。