ティアラ2

でも、変わってなんかいなかった。

「騙しにくるなら、その制服を脱いでからにしなよ。頭、悪いね」

ひとを見下すような目、小馬鹿にした話し方。……ニヤリと笑う表情は昔のままだった。

だからあたしも、小学生時代を思い出させるために、ボールペンで鼻くそと呼ばれたホクロを書いた。

「忘れた? この顔」
「あ……」

レーザーでホクロをとっていたから、あたしがあの「百瀬美和」だということに気づいていなかった彼。最初はすごく驚いたみたい。
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