ティアラ2
「ええ、百瀬美和さん」
遠くにあった灰皿を自分のほうへと引き寄せながら、返事をする透吾。
静かな流れはそこで終わった。
「いいじゃん! コンセプトにも合ってそう!」
「どこで拾ってきたの?」
「あ、エッちゃん! 生ビール追加……あ、透吾と美和ちゃんは何飲む?」
また騒ぎだした面々。あたしは戸惑いながらも椅子を引き、そっと腰掛けた。そして、手前に置かれてあるおしぼりを持ったとき、隣にいた女性が話しかけてきたの。
「やっぱりあなただったのね」
見覚えのある顔。
「…………あ」
前とは感じが変わっていて、砕けた服装だからぱっと見では気づかなかったけれど、ジィッと観察したら誰なのかわかった。
遠くにあった灰皿を自分のほうへと引き寄せながら、返事をする透吾。
静かな流れはそこで終わった。
「いいじゃん! コンセプトにも合ってそう!」
「どこで拾ってきたの?」
「あ、エッちゃん! 生ビール追加……あ、透吾と美和ちゃんは何飲む?」
また騒ぎだした面々。あたしは戸惑いながらも椅子を引き、そっと腰掛けた。そして、手前に置かれてあるおしぼりを持ったとき、隣にいた女性が話しかけてきたの。
「やっぱりあなただったのね」
見覚えのある顔。
「…………あ」
前とは感じが変わっていて、砕けた服装だからぱっと見では気づかなかったけれど、ジィッと観察したら誰なのかわかった。