ティアラ2
「そして、もう話したとは思うけど、そこにいるのが」
透吾はまた腰を下ろし、あたしの隣をアゴで差す。

「俺様の手と足になって働く、トンとチンとカン」
ほらね、紹介の仕方がさっきとは違う。鍵盤を叩くような言葉のリズムがおかしくて、思わず笑ってしまった。

「ちょっ……ひっどぉい!」
「何、その言い方!? この子たちと一緒にしないでよ!!」
「それはないっすよぉ、透吾さん!」

慌てて言い返す3人を見て、吉永さんと逢坂さんは顔を見合わせて笑う。さっきまでしかめっ面だった透吾も、機嫌を取り戻したみたいで……。

「ワリィワリィ。アンとポンとタンだったな」
大口を開けてゲラゲラ笑ってる。
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