ティアラ2
「いいなぁ。あたしは背が低いし、全然可愛くないから……そういうの憧れる」
静かに話を聞いていた笹野さんが、しょんぼりした顔でつぶやく。
「なに言ってんだ、ミスTAMAKIが」
フォローするかのように、すぐさま返事をしたのは……篤紀。
「そうだよ、京香は俺らのアイドルだって」
「違う違う。俺たちだけじゃなく、京香目当ての客もいるんだから、TAMAKI全体のアイドルだよ」
篤紀に続いて、あたしに向いていた視線がすべて彼女へと移っていく。
え……なに、この空気。
「あれ、もしかして……髪の色かえた?」
横にいた篤紀が1歩、2歩と、彼女に近づいた。
「あ、うん。昨日、気分転換に」
さっきまでうつむき加減だった彼女は、もう満面の笑み。
静かに話を聞いていた笹野さんが、しょんぼりした顔でつぶやく。
「なに言ってんだ、ミスTAMAKIが」
フォローするかのように、すぐさま返事をしたのは……篤紀。
「そうだよ、京香は俺らのアイドルだって」
「違う違う。俺たちだけじゃなく、京香目当ての客もいるんだから、TAMAKI全体のアイドルだよ」
篤紀に続いて、あたしに向いていた視線がすべて彼女へと移っていく。
え……なに、この空気。
「あれ、もしかして……髪の色かえた?」
横にいた篤紀が1歩、2歩と、彼女に近づいた。
「あ、うん。昨日、気分転換に」
さっきまでうつむき加減だった彼女は、もう満面の笑み。