ティアラ2
「モデルが決まったから歓迎会をやる。……わたしたちに送ったメールには、そう書いてたわよね?」
と、からかうような口調で囁いた。
新しい煙草の箱を手にしていた彼は、その言葉でギョッとした表情をし、ほんのりと頬を赤らめる。そして、恥ずかしそうにひじをつき、額に手を置いた。
「今日は美和ちゃんのための集まりなのよ。だからあなたも、もう仲間」
モデル役としてね、と優しく微笑んでくる陽子さん。
“もう仲間”
そのひと言は、あたしの胸の奥でジーンと響いた。
そっと、透吾の顔を見るあたし。
目を閉じている彼は、ポリポリとまぶたをかいていて……。
「期間限定だけどな」
やっぱり憎たらしかった。
と、からかうような口調で囁いた。
新しい煙草の箱を手にしていた彼は、その言葉でギョッとした表情をし、ほんのりと頬を赤らめる。そして、恥ずかしそうにひじをつき、額に手を置いた。
「今日は美和ちゃんのための集まりなのよ。だからあなたも、もう仲間」
モデル役としてね、と優しく微笑んでくる陽子さん。
“もう仲間”
そのひと言は、あたしの胸の奥でジーンと響いた。
そっと、透吾の顔を見るあたし。
目を閉じている彼は、ポリポリとまぶたをかいていて……。
「期間限定だけどな」
やっぱり憎たらしかった。