ティアラ2
「待ってくださいよ! 本命って……」
「終わった? 見せてみ」
後を追ってリビングへ出たら、透吾がいた。ソファーの上で横になっていた彼は、「ヨイショ」と言いながら起き上がる。
「……」
玄関へと向かう彼女は、戸惑うあたしを見てクスクス笑っていた。
「ほれ」
アカネさんを目で追うあたしに、透吾は手を出して、爪を見せろとせかしてくる。
「……はい」
大人しく、彼の手に指先を置いた。
「いいじゃん」
意外と早かったなとつぶやきながら、爪の表面を撫でる透吾。
「終わった? 見せてみ」
後を追ってリビングへ出たら、透吾がいた。ソファーの上で横になっていた彼は、「ヨイショ」と言いながら起き上がる。
「……」
玄関へと向かう彼女は、戸惑うあたしを見てクスクス笑っていた。
「ほれ」
アカネさんを目で追うあたしに、透吾は手を出して、爪を見せろとせかしてくる。
「……はい」
大人しく、彼の手に指先を置いた。
「いいじゃん」
意外と早かったなとつぶやきながら、爪の表面を撫でる透吾。