ティアラ2
……そして数時間後。
今日は仕事というよりもフロアの説明や、倉庫の案内をしてもらう感じだった。……アイドルとやらの話を聞くだけの1日。
「ミスTAMAKIってなに?」
帰り道、自転車を押す篤紀に、低い声で問いかけた。
「え、笹野だろ?」
「笹野だろ、じゃないわよ! なに当たり前のように答えてんのよ!」
ひょうひょうと返事をした篤紀にムカついて、大声を出した。ハンドルを握ったまま「うるせぇ」とのけぞる、彼。
「なによ、あの女。なんで、みんなしてアイドル呼ばわりなの?」
「しゃあねぇだろ。そういうポジションにいる子なんだから」
「は? そういうポジションって何? 意味わかんないし! あっ、もしかして篤紀ぃ……あんたまでアイドル扱いしてんじゃないでしょうね?」
今日は仕事というよりもフロアの説明や、倉庫の案内をしてもらう感じだった。……アイドルとやらの話を聞くだけの1日。
「ミスTAMAKIってなに?」
帰り道、自転車を押す篤紀に、低い声で問いかけた。
「え、笹野だろ?」
「笹野だろ、じゃないわよ! なに当たり前のように答えてんのよ!」
ひょうひょうと返事をした篤紀にムカついて、大声を出した。ハンドルを握ったまま「うるせぇ」とのけぞる、彼。
「なによ、あの女。なんで、みんなしてアイドル呼ばわりなの?」
「しゃあねぇだろ。そういうポジションにいる子なんだから」
「は? そういうポジションって何? 意味わかんないし! あっ、もしかして篤紀ぃ……あんたまでアイドル扱いしてんじゃないでしょうね?」