ティアラ2
もう駅にも着いちゃったし。これ以上、グチグチ言っても仕方ないなと判断しての一言だった。
これで「そうだよな」って反省するのなら許してやる、って思ってたの。
なのに、返ってきた言葉は……。
「自分以外の人間がちょっと目立ってたからって……ほんと面倒くせぇ」
ひらひらと手を降りながら、自転車にまたがる彼。
「なっ」
この野郎、全然……。
怒りでプルプル震える肩。
あたしは持っていた鞄を地面に置き、ヒールの靴を脱いでいく。
「わかってなぁぁぁい!」
彼の背中に、助走をつけての飛び蹴り。
全然わかってない。
いま、面倒くさいって言った?
「送ってくれてありがとう、アッキーさん!」
靴を履きながら、自転車ごと横に倒れた彼にそう言って、あたしは駅へと歩いた。鼻息を荒くして。
これで「そうだよな」って反省するのなら許してやる、って思ってたの。
なのに、返ってきた言葉は……。
「自分以外の人間がちょっと目立ってたからって……ほんと面倒くせぇ」
ひらひらと手を降りながら、自転車にまたがる彼。
「なっ」
この野郎、全然……。
怒りでプルプル震える肩。
あたしは持っていた鞄を地面に置き、ヒールの靴を脱いでいく。
「わかってなぁぁぁい!」
彼の背中に、助走をつけての飛び蹴り。
全然わかってない。
いま、面倒くさいって言った?
「送ってくれてありがとう、アッキーさん!」
靴を履きながら、自転車ごと横に倒れた彼にそう言って、あたしは駅へと歩いた。鼻息を荒くして。