ティアラ2
「やりすぎ」
月曜日、大学の構内でばったり会った直子は、あたしを見た瞬間、みるみると表情をゆがめ、第一声にそう言った。
「あんた、バッカじゃないの!? なんで、こんなとこでそんな服着てんのよ!!」
「なんでって……え、変?」
「変に決まってるじゃない!! ほんっとあんたって子は……。金曜日に電話でグチグチ言ってたから、大丈夫かなって心配して見にきてみれば」
腰に手を置いて「はぁあ」と大きくため息をつかれる。
「えー。そんなにだめかな、この服」
「だめに決まってるでしょ!! 学校はパーティー会場じゃないのよ!?」
昨日、エステの帰りに寄った店で、お母さんがプレゼントしてくれたチャイナドレス。
「あんたはあたしの自慢の娘なんだから、自信を持ちなさい」って買ってくれたものなの。
月曜日、大学の構内でばったり会った直子は、あたしを見た瞬間、みるみると表情をゆがめ、第一声にそう言った。
「あんた、バッカじゃないの!? なんで、こんなとこでそんな服着てんのよ!!」
「なんでって……え、変?」
「変に決まってるじゃない!! ほんっとあんたって子は……。金曜日に電話でグチグチ言ってたから、大丈夫かなって心配して見にきてみれば」
腰に手を置いて「はぁあ」と大きくため息をつかれる。
「えー。そんなにだめかな、この服」
「だめに決まってるでしょ!! 学校はパーティー会場じゃないのよ!?」
昨日、エステの帰りに寄った店で、お母さんがプレゼントしてくれたチャイナドレス。
「あんたはあたしの自慢の娘なんだから、自信を持ちなさい」って買ってくれたものなの。