ティアラ2
「……りだし、笹野の言うとおりだと思う。でも……」
聞こえてくるのは、篤紀の声。頭をおさえられているあたしは、仕方なく抵抗するのをやめて、彼の思いを聞くことにした。
「それを笹野には言われたくない」
途中からだから、なんの話をしているのかわからない。でも、その言葉が耳に入ったとき、同じように聞いていた透吾はフッと笑ったの。
「欲深くて、ひねくれた性格だし……一緒にいると疲れることのほうが多いけど、でも……いいとこもあるんだよ」
篤紀は穏やかな口調で続ける。多分、それはあたしのこと。
「普段は偉そうな態度ばっかとってるけど、時々……素直なときもあるし、たまにだけど……可愛らしいことを言ったりもするんだ」
聞こえてくるのは、篤紀の声。頭をおさえられているあたしは、仕方なく抵抗するのをやめて、彼の思いを聞くことにした。
「それを笹野には言われたくない」
途中からだから、なんの話をしているのかわからない。でも、その言葉が耳に入ったとき、同じように聞いていた透吾はフッと笑ったの。
「欲深くて、ひねくれた性格だし……一緒にいると疲れることのほうが多いけど、でも……いいとこもあるんだよ」
篤紀は穏やかな口調で続ける。多分、それはあたしのこと。
「普段は偉そうな態度ばっかとってるけど、時々……素直なときもあるし、たまにだけど……可愛らしいことを言ったりもするんだ」