ティアラ2
笹野京香はあたしにカウンターを任せ、フロアで動き始めた。
店内を見渡しても、お客さんは数人だけ。
ボーッと立ってるあたしは、ぼんやり彼女の働きぶりを眺める。
小さな体でテクテク歩き、男の子たちが持ってきたCDやDVDを棚に並べるのを。
「暇だなぁ」
待っていても、お客さんはなかなかこない。カウンターにいるあたしは、小さくため息をつき、髪の毛を指先で遊ぶ。
そのとき、段ボールをかついだ篤紀が2階からおりてきた。彼を見たあたしは「あっ」とつぶやいて、笑顔になった。
だけど、篤紀はあたしを見ることもなく、段ボールを笹野京香に預けで、すぐにまた上へ戻っていく。
店内を見渡しても、お客さんは数人だけ。
ボーッと立ってるあたしは、ぼんやり彼女の働きぶりを眺める。
小さな体でテクテク歩き、男の子たちが持ってきたCDやDVDを棚に並べるのを。
「暇だなぁ」
待っていても、お客さんはなかなかこない。カウンターにいるあたしは、小さくため息をつき、髪の毛を指先で遊ぶ。
そのとき、段ボールをかついだ篤紀が2階からおりてきた。彼を見たあたしは「あっ」とつぶやいて、笑顔になった。
だけど、篤紀はあたしを見ることもなく、段ボールを笹野京香に預けで、すぐにまた上へ戻っていく。