ティアラ2
そして、篤紀の姿が見えなくなった瞬間、笹野京香はピンと胸を張り、笑顔であたしにこう言った。
「それじゃあ……出荷品を並べるの、手伝ってもらおうかな」
さっきのしおらしい態度はどこへやら。
彼女はまた先輩面で、あたしに仕事の説明をし始める。
……なに、この女。
「はい」と頷きながら、あたしはスタスタと前を行く彼女の背中を、ぼう然と眺めた。
「それじゃあ……出荷品を並べるの、手伝ってもらおうかな」
さっきのしおらしい態度はどこへやら。
彼女はまた先輩面で、あたしに仕事の説明をし始める。
……なに、この女。
「はい」と頷きながら、あたしはスタスタと前を行く彼女の背中を、ぼう然と眺めた。