ティアラ2
「あ、美和先輩」
ドスンドスン音を立てて階段をおりていると、一階にいた弥生ちゃんに声をかけられた。
「お邪魔しました」
「え……もう帰るんですか?」
見送らない兄をおかしく思っているのだろう。彼女は2階と玄関に向かうあたしを交互に見ながら、後をついてくる。
「また喧嘩……ですか?」
門を出るとき、弥生ちゃんは苦笑いで訊ねてきた。ぎこちなく笑いながら、うなずくあたし。
彼女は「早く仲直り、してくださいね」と微笑んで、ゆっくりドアを閉めた。
「……」
いちばん心配されたくない相手なのに。なんか……悔しい。
ドスンドスン音を立てて階段をおりていると、一階にいた弥生ちゃんに声をかけられた。
「お邪魔しました」
「え……もう帰るんですか?」
見送らない兄をおかしく思っているのだろう。彼女は2階と玄関に向かうあたしを交互に見ながら、後をついてくる。
「また喧嘩……ですか?」
門を出るとき、弥生ちゃんは苦笑いで訊ねてきた。ぎこちなく笑いながら、うなずくあたし。
彼女は「早く仲直り、してくださいね」と微笑んで、ゆっくりドアを閉めた。
「……」
いちばん心配されたくない相手なのに。なんか……悔しい。