【長】Wolf Prince
けど隙間から見えたのは、抱き合いキスをする二人の姿


数日前までは、俊の隣に私がいた。


あそこは、私だけの場所だったのに。


「海子ちゃん…。平気?」


「豊クン・・・。」


「おいで。」


私はこの日。


俊ではなく、豊クンの胸で泣いてしまった。
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