小さな恋
第1章:16歳の初恋

・気づいた気持ち

寒さがまだ厳しい2月の終わり。

裸のままの桜の木はとても寒そうな姿である。

携帯のアラームが部屋に鳴り響いている。

私は手を伸ばして携帯を開いた。


「7時30分か……」


そのまま携帯のアラームを止めて再び布団の中に潜り込んだ。






「やばい!!!!」


私は勢いよく布団から飛び起きた。
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