小さな恋
「二度寝なんかしてる場合じゃいっつーの!!」


私は独り言を言いながらスウェットを脱ぎ捨てて制服を着て鏡の前に立った。


鏡に映る自分のボサボサの髪を手クシで直していく。


右側にハネた髪を手で握って無理やり真っ直ぐに直そうとした。


「頑固な髪だな…」


私は諦めて紺色の靴下を履いて部屋を飛び出した。


階段を駆け降りて、途中で私は部屋に戻った。


「危ない。忘れる所だったっけ。」


机の上に置いてある小さな紙袋を手に取った。


そして再び私は階段を駆け降りた。
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